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今回は、大阪にあるおすすめのNIPTを受けられる医療機関10選をご紹介いたします。
NIPTの特徴や費用、受診の流れなども解説いたしますので、これからNIPTを受けたい、検討している方は是非、本記事を参考にしてみてください。
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出生前診断におすすめの施設!検査費用や各院のメリット・デメリットを解説!
NIPT(新型出生前診断)の特徴とは?
NIPTには主に4つの特徴があります。
4つの特徴をそれぞれ挙げて、解説していきます。
胎児の状態を知ることができる
NIPTを受けることで、出産前に胎児の染色体異常などを知ることが出来ます。
NIPTは、胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。
人間が持つ染色体は、常染色体44本と性染色体2本、合わせて46本あります。
この染色体の数が足りない、重複している形が変になっているなどの異常があると、胎児の健康状態に影響が出ます。
染色体異常は現時点では治療法がなく、流産などがなければ、赤ちゃんはその状態で生まれてきます。
メディアなどでもよく聞かれるダウン症(21トリソミー)も、染色体異常が原因である疾患の一つです。
編集部
赤ちゃんの疾患がわかれば、出産前から、その疾患がどのようなものか調べたり、体験談を読んだりして、正しい知識を身につける時間が持てます。
また、合併症治療を受けられる自宅近くの病院や、支援施設、支援団体、相談先を探すことも出来ます。同じ疾患を持つご家族の話を聞いたり、実際に会ってみたりするのもおすすめです。
赤ちゃんの疾患がわかることで、ショックを受け混乱してしまう可能性もありますが、時間とともにその事実を受け入れ、葛藤しつつも前向きな気持ちで赤ちゃんを迎え入れる準備も出来るでしょう。
疾患がわかった場合の驚きと混乱に向き合い、様々な心の準備をして行くには、綿密なカウンセリングを受けられる施設と専門科が不可欠です。
編集部
胎児へのリスクが無い
胎児へのリスクが無いということも、NIPTのメリットのひとつです。
なぜなら、母体から採血するだけで、検査ができるからです。
出生前診断の検査は「非確定的検査(疾患の可能性を示す検査)」と「確定的検査(疾患を確定する検査)」の2種類があり、NIPTは、非確定的検査の一つです。
具体的にどのような検査方法なのか、種類ごとを以下にまとめました。
検査名 | NIPT(新型出生前診断) | コンバインド検査 | 母体血清マーカー検査 |
---|---|---|---|
実施時間 | 妊娠9~10週以降 | 妊娠11~13週 | 妊娠15~18週 |
検査の対象 | ダウン症候群 18トリソミー 13トリソミー |
ダウン症候群 18トリソミー |
ダウン症候群 18トリソミー 開放性神経管奇形 |
感度 | 99% | 83% | 80% |
結果報告までの期間 | 1~2週間 | 2週間程度 | |
リスク・留意点 | リスクはないが、検査結果が陽性である場合、診断を確定するために確定的検査を受ける必要がある。 |
検査名 | 絨毛(じゅうもう)検査 | 羊水検査 |
---|---|---|
実施時間 | 妊娠11~14週 | 妊娠15~16週 |
検査の対象 | 染色体疾患全般 | |
感度 | 100% | 100% |
結果報告までの期間 | 2~3週間 | 2~3週間 |
リスク・留意点 | 1/100の確率で流産・死産のリスクがある | 1/300の確率で流産・死産のリスクがある |
参考:出生前診断の種類|新型出生前診断(NIPT)のGeneTech株式会社
非確定的検査には、母胎のリスクはほぼありませんが、一方の確定的検査には、わずかながら流産・死産があることを理解しなければなりません。
確定的検査は、妊婦のお腹や膜から、子宮に針などを刺して、絨毛や羊水を採取する方法です。
確率は低いものの、胎児はもちろん、妊婦にもリスクがあります。
非確定的検査で陰性であれば問題ないのですが、陽性が出た場合は、確定的検査を受けるかどうかを検討することになります。
NIPTを受ける前から、検査についてよく理解を深め、家族や身近な人とも相談し、陽性が出た場合にはどうするのかを、あらかじめ決めておくようにしましょう。
検査精度が高い
検査精度が高いことも、NIPTの特徴のひとつです。
感度99.1%、特異度:99.9%と、非確定的検査の中では非常に高い検出精度を誇ります
およそ99%の確率で、胎児の染色体に異常があるかどうかを確認できます。
反対に、残り1%は偽陰性になる可能性があることを理解しなければなりません。
NIPTで異常が指摘されなくとも、産まれたあとにその異常が見つかることは、わずかですがあります。
認証施設と認証外施設がある
NIPTに対応しているクリニックには、認証施設と認証外施設の2種類があります。
認証施設とは、十分な設備やスタッフが整っていることを日本医学会が認証した施設です。
認証を受けた施設には、出生前診断に精通した臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなどが在籍しており、査前後の説明やカウンセリング、NIPT後の確定的検査まで、妊婦さんを継続的にサポートする体制が整っています。
一方、認証外施設とは文字通り、認証を受けていない施設です。
認証施設とは違い、検査を受けるための条件が少なく、比較的自由度の高いNIPTが実施されています。
しかし、NIPTに関する知識が少ない医師が説明や検査を担当したり、検査前後のカウンセリングが受けられなかったりするのがデメリットです。
施設によっては、結果を郵送で知らせるだけというところもあるようです。
認証外施設でNIPTを受ける際は、検査前後の説明やカウセリングケアが十分にがあるかどうかを確認し、よく比較した上で選ぶようにしましょう。
大阪でNIPT(新型出生前診断)を受けられる認証外施設7選
大阪でNIPTを受けられる、認証外施設を以下にまとめました。
認証外施設の共通点は、大規模な病院では無く、小さなクリニックであることです。
クリニックは「診療所」を意味し、多くの場合は入院患者を持たず、外来の患者を受け入れて検査や治療を行う施設となります。
今回は、5つのNIPT対応クリニックを挙げて、以下にそれぞれ紹介していきます。
NIPT平石クリニック
- 検査費用はこれまでと変わらない
- 検査を2回行う
- 検査結果は2通届く
NIPT平石クリニックでは、日本のNIPTをリードしてきました。
平石クリニックは、渋谷区にあるクリニックです。
相談や受付は妊娠が分かったときから受け付けており、無料で電話相談することもできます。
本来NIPTは9週からの検査となりますが、6週から検査することができ、9週以降の検査もセットです。
さらに、平石クリニックでは陽性判定後の羊水検査を全額負担※してくれるので、コストを抑えることができるでしょう。
※絨毛検査や微小欠失の羊水検査も全額負担いたします。
※一部クリニックを除きます。詳しくはお問い合わせください。
以下に日本のNIPT業界をリードしてきた平石クリニックの歩みをまとめました。
2018年 | NIPT開始 2018年9月:NIPTを開始。検査結果が陽性の場合、羊水検査費用を全額負担するアフターフォロー体制を整える。 |
---|---|
2019年 | ライフコデックス社と業務提携 2019年3月:ドイツ ife codex(ライフコデックス)社と業務提携を開始。 ベリナタ・ヘルス社と業務提携 2019年10月:アメリカ Verinata Health(ベリナタヘルス)社と業務提携を開始。 2019年顧客満足度95% |
2020年 | 認定遺伝カウンセラーの無料電話相談開始 2020年1月:妊婦様が自宅など落ち着いた場所から専門家に相談できるよう、業界で初めて認定遺伝カウンセラーの無料電話相談を開始。認証外施設で最初に認定遺伝カウンセラーが在籍したのは平石クリニック。 妊婦様にマスクを送付 2020年4月:コロナ禍でマスクが手に入りにくい社会情勢を鑑みて、妊婦様にマスクを使っていただけるよう、妊婦様へのマスク送付を開始(累計配布枚数10万枚)。 来院時のタクシー代を負担 2020年4月:コロナ禍でも安心して来院していただけるよう来院時のタクシー代を負担。 2020年顧客満足度97% |
2021年 | 平石貴久院長TV出演 2021年2月:フジテレビ系列「ホンマでっか!?TV」・【ホンマでっか!?人生相談「やるかやらないかはアナタ次第」】に出生前診断評論家として平石貴久院長が出演。 早期検査開始 2021年5月:日本初妊娠6週目からのNIPTを開始。現在(2023年12月)では早期検査を行っているクリニックが増えましたが、日本で最初に早期検査を行ったのは平石クリニック。 2021年顧客満足度97% |
2022年 | 提携院数100院超え 2022年6月:提携院数が日本全国で100院を超える。 メディカバージェネティクス社と業務提携 2022年10月:キプロス Medicover genetics(メディカバージェネティクス)社と業務提携を開始。 2022年顧客満足度95% |
2023年 | 恵比寿移転 2023年2月:平石クリニック本院が六本木から恵比寿に移転。 TVCM放送 2023年3月:TVCM「この子のために、まずやること、できること」篇 放送 最新技術iFACT導入 2023年6月:クオリティチェック機能「iFACT」を導入。偽陽性や偽陰性がさらに少なくなる。 2023年1月~7月顧客満足度 96% |
上記をみてわかるように、実績が豊富で安心できるクリニックです。
クリニックの住所 | 表参道メディカルクリニック 大阪院大阪府大阪市福島区福島5-3-7エスティ西梅田ビル2F(受付)/8F |
---|---|
検査可能な週数 | 妊娠6週~ |
検査内容 | ・1番~22番トリソミー検査 ・性染色体検査 ・微小欠失検査 (1p36欠失症候群、4p欠失症候群、5p欠失症候群、プラダー・ウィリ症候群、アンジェルマン症候群、22q11.2欠失症候群) ・性別判定 |
料金 | 180,000円~ |
陽性後のフォロー | ・羊水検査の費用は全額負担※ ・認定遺伝カウンセラーによる無料相談 |
※絨毛検査や微小欠失の羊水検査も全額負担いたします。
※一部クリニックを除きます。詳しくはお問い合わせください。
NIPT DNA先端医療
- 羊水検査は全額負担
- 当日予約・検査可能
- 無料で認定遺伝カウンセラーに相談できる
NIPT DNA先端医療は、全国各地の医院で検査することができ、大阪にお住まいの方は「AGAスキンクリニック」や「NIPTクリニック 大阪院/ 天王寺院」などで検査することができます。
認定遺伝カウンセラーの相談は無料で、羊水検査は全額負担してくれるので、費用に関しても安心です。
また、全国の採血医療機関のデータを一括で管理しているため、年中無休で検査状況を把握することができます。
クリニックの住所 | 全国各地 |
---|---|
検査可能な週数 | 妊娠6週~ |
検査内容 | ・1~22番トリソミー検査 ・性染色体検査 ・性別判断 ・微小欠失検査 |
料金 | 198,000円~ |
陽性後のフォロー | ・羊水検査全額負担 |
青山ラジュボークリニック
- 遺伝カウンセラーの無料相談を実施
- 検査結果は最短2日
- 当日予約・当日検査可能
青山ラジュボークリニックでは、当日に予約して当日に検査することができます。
クリニック自体は東京ですが、全国各地にクリニックを展開しているめ、大阪でも利用することが可能です。
また、陽性判定が出た場合は羊水検査の費用を全額負担してくれます。
クリニックの住所 | 連携クリニック:表参道スキンクリニック 大阪院 大阪市北区曽根崎新地1-3-26 ぐらんぱれビル5F |
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検査可能な週数 | 妊娠6週~ |
検査内容 | ・13.18.21トリソミー検査 ・性染色体検査 ・上記含む全染色体検査(1~22番トリソミー検査) ・微小欠失検査 |
料金 | 80,000円~ |
陽性後のフォロー | ・羊水検査全額負担 |
ミネルバクリニック
- オンライン診療可能
- 第3世代のスーパーNIPT
- 陽性判定後の羊水検査は15万円まで負担
ミネルバクリニックでは、オンライン診療より全国から可能となっています。
そのため、大阪の場合は東京都のクリニックに足を運ぶか、大阪にあるクリニックで採血をしミネルバクリニックで検査をする流れです。
そしてミネルバクリニックはMEDICOVER社と独占契約しているため、日本で唯一、スーパーNIPT、カリオ7、デノボなど世界でも優れた検査を採用しているのが特徴です。
万が一陽性反応が出た場合は、羊水検査の費用を15万円まで負担してくれ、不安なことがあれば24時間院長に連絡することができます。
そのため、ミネルバクリニックでは検査内容に加えて万全のアフターフォローがあるので安心して検査することができるでしょう。
クリニックの住所 | ー |
---|---|
検査可能な週数 | 妊娠6週~ |
検査内容 | ・染色体数異常のリスク ・染色体構造異常のリスク ・遺伝子異常のリスク ・性別 |
料金 | 176,000円~ |
陽性後のフォロー | ・エコーで異常が発覚後の相談が常に無料 ・羊水検査の費用は15万円まで負担 ・出産後の異常発覚は遺伝子検査が1回無料 |
ヒロクリニック
- 迅速で安心な国内検査
- 検査実績4万件
- 初診のカウンセリングから医師が対応
ヒロクリニックは東京都新宿にクリニックを構えておりますが、東京駅前院は最短翌日に結果を知ることができます。
また、初期のNIPT検査では、遺伝カウンセラーが診察することが多いですが、ヒロクリニックでは初診のカウンセリングから石が対応するので安心です。
日本国内でのNIPT検査を専門としているため、厳格な品質管理を実施、安心できる高精度検査となっています。
クリニックの住所 | 大阪府大阪市北区芝田2丁目6−30 梅田清和ビル7階 |
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検査可能な週数 | 妊娠6週~ |
検査内容 | ・1~22番染色体の異常 ・単一児:性染色体の異常、性別 ・双子:Y染色体の有無 ・全常染色体全領域部分欠失・重複疾患 ・4種微小欠失 ・231種の劣性遺伝疾患 |
料金 | 109,780円~ |
陽性後のフォロー | ・提携クリニックに紹介 患者様希望の検査場所 ・羊水検査20万円まで負担 |
クリフム出生前診断クリニック
- NIPTを低価格(税込79,200円)で実施
- 超音波検査を中心とした「胎児ドック」
- NIPT陽性専門外来
クリフム出生前診断では、低価格でNIPT検査を受けることができるクリニックです。
NIPT検査をはじめとして、羊水検査や脳ドッグなど幅広い診察にも対応しています。
また、日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医の医師たちに相談できるのもクリフム出征前診断クリニックの魅力です。
クリニックの住所 | 大阪府大阪市天王寺区上本町7-1-24 松下ビル3F |
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検査可能な週数 | 妊娠10週~ |
検査内容 | 21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー |
料金 | 79,200円 |
陽性後のフォロー | ー |
ゆたかマタニティ超音波クリニック
- 電話対応は全て看護師や助産師が対応
- 臨臨床遺伝専門医、超音波専門医、産婦人科専門医が診断
- 超音波装置とプラネタリウムのコラボレーション
通常の妊婦検診で赤ちゃんに会うことができるのは1分~2分程度ですが、ゆたかマタニティ超音波クリニックでは、超音波装置とプラネタリウムのコラボレーションを体験することができます。
天井に映し出すお腹の赤ちゃんをパートナーとゆっくり見ることが可能です。
また、初回から電話対応は看護師や助産師が対応し、希望する方は個室でゆっくり相談することもできます。
しかし、現在ゆたかマタニティ超音波クリニックではNIPT検査を実施していないので気を付けましょう。
クリニックの住所 | 大阪府大阪市平野区瓜破1-6-6 |
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検査可能な週数 | ー |
検査内容 | 初期胎児精密検査(胎児ドック)、OSCAR検査、中期胎児精密検査、アニバーサリー胎児検診、羊水検査、絨毛検査、胎児プレドック(超初期胎児検診) |
料金 | 羊水検査126,500円 |
陽性後のフォロー | ー |
大阪でNIPT(新型出生前診断)を受けられる認証施設5選
大阪でNIPTを受けられる、おすすめの認可施設を以下にまとめました。
認証を受けている施設は、大きな病院であることが共通点で、様々な設備なども整っており、精密な検査も受けることも可能です。
編集部
認証を受けている施設では、単にNIPTを実施するだけでなく、出生前検査に関する正しい情報を提供し、検査前後の遺伝カウンセリングを行うなどして、妊婦さんの不安や悩みに寄り添って支援する仕組みが整えられています。
検査前後を継続的に支援するために、産婦人科専門医と小児科専門医が常勤し、少なくともそのどちらかは臨床遺伝専門医の資格を持っています。
そのほか、認定遺伝カウンセラーや遺伝看護専門看護師がいる場合もあり、遺伝に関する専門知識を持つ職種が連携して支援にあたっています。
編集部
NIPTは、その結果により、妊婦さんや赤ちゃん、ご家族の将来を左右しかねません。赤ちゃんに疾患が見つかり、ケアやフォローが必要になる可能性を考えて認証施設を利用することも検討しましょう。
ではここから、NIPTに対応する認証施設5選をそれぞれ紹介していきます。
奥野病院
- 年齢制限なし
- 10,000人以上の妊婦さんを直接診断してきた実績
- 45年産婦人科歴医
奥野病院では、NIPTなどの検査だけではなく、検査前後の相談にも対応しています。
産婦人科医としては45年、1万人以上の妊婦さんを直接診断してきた実績があるので安心です。
陽性判定後の羊水検査についても自己負担はありません。
クリニックの住所 | 大阪市阿倍野区天王寺町北2-31-4 |
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検査可能な週数 | 10週~ |
検査内容 | ● 1~22番染色体検査● 1p36欠失症候群● 5p欠失症候群● 22q11.2欠失症候群● 性染色体検査(及び性別判定)● 4p欠失症候群● 15q11.2欠失症候群 |
料金 | 215,600円~ |
陽性後のフォロー | 陽性判定後の羊水検査の自己負担なし |
JCHO大阪病院
- 遺伝相談外来を設置
- 羊水検査とクアトロテストもおこなっている
JCHO大阪病院はさまざまな外来や治療をおこなっている総合病院です。
そのなかでも、出生前診断は羊水検査・クアトロテスト・NIPTの3つに対応しています。
NIPTで陽性判定がでた場合、羊水検査の費用も含まれているので安心です。
クリニックの住所 | 大阪市福島区福島 4-2-78 |
---|---|
検査可能な週数 | 要問合せ |
検査内容 | 羊水検査/クアトロテスト/NIPT |
料金 | 羊水検査 約160,000円 クアトロテスト 30,000円 NIPT 132,000円 (陽性の場合に行う羊水検査の費用を含みます) |
陽性後のフォロー | 陽性判定後の羊水検査の自己負担なし |
大阪大学医学部附属病院
- 「遺伝」に関する相談をすることができる
- 相談時間は十分に設けてくれる
- 豊富な診断方法
大阪大学医学部附属病院では、豊富な診断方法に加えて、遺伝子診療部によってカウンセリングを受けることができます。
カウンセリングでは、時間をかけて遺伝子診療部の臨床遺伝専門医、臨床心理士、認定遺伝カウンセラーがチームとして対応してくれるので安心です。
また、実際の出生前診断では超音波、胎児MRI、胎児CT、NIPT、羊水検査、絨毛検査、遺伝子診断などを使用しておこないます。
大学病院の特性を活かし、万が一のときに備えて各専門分野がすぐ対応できる体制を整えているのも魅力です。
クリニックの住所 | 大阪府吹田市山田丘2 |
---|---|
検査可能な週数 | 要問合せ |
検査内容 | 超音波、胎児MRI、胎児CT、NIPT、羊水検査、絨毛検査、遺伝子診断など |
料金 | 要問合せ |
陽性後のフォロー | ー |
大阪市立総合医療センター
- 3つの染色体数的異常症の可能性を検査できる
- 大きな総合病院で安心
- 最寄り駅から近い
大阪市立総合医療センターは、最寄り駅が近い大きな総合病院となります。
救命救急医療や災害時のためのヘリコプター緊急発着場を設置しており、将来の医学・医療の進歩発展にも対応しうるような臨床研究センターも設けている総合病院です。
出生前診断を受けるには、高年齢などの条件はありますが、総合病院という安心感が魅力でしょう。
クリニックの住所 | 大阪府大阪市都島区都島本通2丁目13−22 |
---|---|
検査可能な週数 | 12週から15週 |
検査内容 | 21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミー |
料金 | 約11万円 (陽性判定後の羊水検査は9万円) |
陽性後のフォロー | ー |
大阪母子医療センター
- 出生前カウンセリングは11週~
- 豊富な検査方法
- 高度で専門的な医療
大阪母子医療センターでは、超音波検査(NT測定)・NIPT(母体血胎児染色体検査)・母体血清マーカー検査(クアトロ検査)・染色体検査(羊水検査・絨毛検査)と豊富な検査方法を用意しています。
検査を受ける前にパートナーと共にカウンセリングを受ける必要がありますが、11週から可能です。
「母子医療センター」とあり、専門的な医療を受けることができるのも、大阪母子医療センターの魅力でしょう。
クリニックの住所 | 大阪府和泉市室堂町840 |
---|---|
検査可能な週数 | 11週~ NT検査:胎児の大きさによりますが、通常は妊娠13週6日まで NIPT:妊娠14週6日まで クアトロ検査:妊娠16週6日まで 羊水検査:通常は妊娠16週6日まで |
検査内容 | 超音波検査(NT測定)・NIPT(母体血胎児染色体検査)・母体血清マーカー検査(クアトロ検査)・染色体検査(羊水検査・絨毛検査) |
料金 | 要問合せ |
陽性後のフォロー | ー |
NIPT(新型出生前診断)を受診する流れ
NIPTを受診する流れを以下にまとめました。
医療機関によって、受診や検査の細かい手順は若干異なりますが、おおよその流れは以上のように共通しています。
認証施設の場合、NIPTの検査を受けられる条件が設けられており、その内容はほとんど統一されています。
検査を受けられる条件について、日本産科婦人科学会倫理委員会が定めた指針を、以下に簡単にまとめます。
- 1)胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された方
- 2)母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された方
- 3)染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある方
- 4)高年齢の妊婦
- 5)両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が 13 トリソミーまたは21 トリソミーとなる可能性が示唆される方
認証施設では、上記の条件のどれか一つに当てはまる方に検査を行います。一方、クリニックなどの認証外施設の場合は、特に条件なく、どなたでもNIPTを受けられることが多いようです。
編集部
1.クリニックにNIPTの予約を入れる
まずはNIPTクリニックに予約を入れることから始めます。
医療機関の公式サイトを利用して、予約を取るのが一般的です。
編集部
安易に予約を取るのではなく、施設の方針や体制を良く調べ、検査前後の説明やケアが十分か、NIPT後の確定的検査は受けられるか、専門スタッフがいるか、費用や検査内容はどうなっているか、よく比較検討して、予約を入れましょう。
そして、大前提として、そもそもNIPTを受けるのかどうかを、十分すぎるほどに話し合い検討しましょう。
NIPTは、年齢にもよりますが、およそ50人に1人の割合で陽性が出ます。陽性が出た場合には、流産のリスクもある確定的検査(羊水検査)を受けるかどうか、短期間に判断する必要があります。
編集部
2.検査前に遺伝カウンセリングを受ける
次は予約を入れた当日に、夫婦同伴で医療施設を受診します。
多くの場合、検査を受ける前に、臨床遺伝専門医もしくは認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングを受けます。
担当者から検査に関する説明を聞き、検査を判断するかどうかを夫婦が判断するので、時間は30分~1時間程度かかります。
カウンセリングの中で、具体的にどのようなことが聞かれるのかを以下にまとめました。
- 妊娠の経過や過去の出産経験などの問診
- 出生前診断の種類や方法などの説明
- 検査でなにがわかるのか
- 検査の結果をどう解釈すればよいのか
- 検査の結果を受けた後、何をどのように決めればよいのか
専門的な部分があるので、すべてを理解するのは難しいかもしれませんが、NIPTを理解するためにとても大切なことです。
カウンセリングを受けて、色々な疑問などが出てくるかもしれませんが、十分に納得するまで質問または相談するようにしましょう。
3.採血を行う
次はNIPTの検査に入ります。
検査方法は、基本的に妊婦の採血を行うだけですので、お腹の中にいる胎児にリスクはなにもありません。
検査の実施は、施設により、遺伝カウンセリング当日に行うことがあれば、別の日に行うこともあります。
採血を受けた後は、帰宅し、日常生活を送ります。
検査の結果が分かるまで、1〜2週間程度かかります。結果が出るまで待ちましょう。
4.検査後に遺伝カウンセリングを受ける(結果報告)
検査後の結果が出たら、担当者から結果報告を受けます。
検査結果に「陰性」と「陽性」と「判定保留」の3種類があります。
陰性であれば、検査対象の染色体に問題がないということです。
逆に陽性であれば、胎児の染色体に問題があるとして、さらなる確定的検査(羊水検査など)を受けるかどうかを短期間に判断しなければなりません。
編集部
妊婦の腹部や膜から、子宮に針などを刺して、胎児の絨毛または羊水を採取する検査です。
確定的検査は、妊婦と胎児に負担がかかります。
確定的検査は、検査精度がほぼ100%であるものの、流産のリスクがあるというデメリットがあります。
担当者からの説明を聞いて、陽性が出た場合には、確定的検査を受けるかどうかを夫婦で話し合って、判断しましょう。(NIPTを受ける前から、あらかじめ十分話し合っておきましょう)
編集部
NIPT(新型出生前診断)の注意点
NIPTを受ける際の注意点を以下にまとめました。
4つの注意点をそれぞれ挙げて、対策方法を含めて解説していきます。
35歳以上じゃないと受けられない場合がある
35歳以上じゃないと、NIPTを受けられない場合があることに注意しなければなりません。
認証施設の場合、NIPTを受けられる条件に、高齢出産(出産予定日の年齢が35歳以上であることなど)が含まれています。
年齢以外で条件を満たしていれば検査は受けられますが、エコー検査などで胎児の染色体異常が示唆されていなければ、35歳に満たない妊婦はNIPTを受けられない可能性が高いということです。
一方で認証外施設の場合、年齢制限を撤廃して誰でも受けられるようにしています。
医療施設に問い合わせたり、公式サイトを確認したりして、自身の条件で受けられるかどうかを確認しましょう。
NIPTを受診する前に、クリニックに問い合わせして、自分でも受けられるかどうかを相談することから始めましょう。
費用は高額である
NIPTを受ける上で注意していただきたいこととして、費用が高額であるこということが挙げられます。
NIPTは自由診療ですので、公的医療保険が適用されません。
実はNIPTに限らず、出生前診断の検査費用は全て保険適用外です。
そもそも、妊娠と出産に関する費用は保険が適用されずに自己負担となっています。
妊娠や出産は、病気やケガとは違い、正常な生体変化と考えられているからです。
編集部
NIPTの費用を一括払いできれば良いのですが、一括払いできない場合は、ローンなどを利用するご家族もあります。
医療施設を受診する前にまず、NIPTの費用も確認しておきましょう。
不安を感じてしまうことがある
NIPTを受ける前後には、不安を感じる方がほとんどです。
実際に検査を受け、胎児の染色体に問題があるとわかった場合は、この先育てられるかどうか、自分たちの生活がどのように変わるのか、さまざまな不安を感じるのは自然なことです。
NIPTを受けて、結果が陰性であれば、妊娠中の不安はある程度払拭されるでしょう。
編集部
ちゃんと育てられるかと不安に思うのはとても自然なことですが、自分たちだけで抱えず、周囲のサポートを受けましょう。
公的な支援や福祉、控除、ダウン症候群などの赤ちゃんやその家族へのサポートを行っているNPO法人などもあります。
お近くにNPO法人があれば相談してみることをおすすめしますし、また、実際に同じ疾患を持つ子育てをしているご家族の話を聞いたり、実際に会ってみたりするのも良い方法です。1人で抱え込まず、孤独にならないことが大切です。
命の選別につながってしまう可能性があること
編集部
NIPTで胎児の染色体に異常が確認された場合、人工中絶を選択する人が少なくないという現実があります。
染色体異常に対する治療法は存在せず、流産などがなければ、赤ちゃんは染色体異常を抱えたまま出生します。
今後の生活と将来に不安を感じ、やむを得ず人工中絶を選ぶ家族は少なくありません。
NIPTで陽性の結果が出た場合には、その衝撃と混乱、葛藤は想像を絶するものだったと、経験された方は口をそろえます。
命の選別、生命倫理という視点は、間違いなくとても重要で尊いものです。その一方で、それと同じくらい、実際に産み育てる母親の人生とその選択も尊いものです。
壮絶な葛藤の末に人工中絶を選んだ母親たちを、誰も責めることはできません。
編集部
そして、赤ちゃんに疾患が見つかった場合は、自分たちだけで抱え込まず、周囲のサポートに頼りながら、赤ちゃんの受け入れ体制を整えていきましょう。
大阪でNIPT(新型出生前診断)をするならおすすめを比較して選ぼう
大阪で受けられるNIPTの認証施設と認証外施設を計10箇所紹介しました。
編集部
NIPTは、検査方法としては非常に安全で簡便です。しかし、簡便な検査だからと言って、決して軽い気持ちで受けてはいけません。
陽性だった場合には、大きな不安と混乱と葛藤を生むことになります。今後の生活や赤ちゃんの成長と将来に、これまで経験したことがないほどの悩みや不安が生まれてしまいます。
中には、やむを得ず人工中絶を選んで、お腹に宿った赤ちゃんを諦める人もいます。
編集部
NIPTや羊水検査で分かる疾患は、先天性疾患のごく一部です。比較的頻度の高い、視覚障害や聴覚障害、自閉症やADHDといった発達障害などは、NIPTなどの出生前診断では分かりません。
先天疾患なく産まれてきてくれても、分娩時に障害を負ったり、産まれた後に病気やけがで障がいを持つこともあります。
NIPTを受けるかどうかを考えてみることで、赤ちゃんとの向き合い方、赤ちゃんを迎え入れる心構えを、ご夫婦、ご家族、身近な方たちでよく話し合い、考えてみてください。
赤ちゃんを望み、そのご夫婦のもとにやってきた赤ちゃんを、どのように迎えるのか、深く考えてからNIPTを受けるようにしましょう。