「メルスモン(プラセンタ注射)」出荷停止のお知らせ
当院にて更年期障害に対しての治療で使用しております、プラセンタ注射剤の「メルスモン」が、
製造販売承認書の変更手続きが必要となったため、2024年2月までの約1年「出荷停止」になるという旨の通達がありました。
今回の出荷停止は書類の変更手続きによるものであり、製品の品質・安全性には影響はありません。
急なお知らせとなりますが、今ある在庫がなくなり次第、メルスモン注射の取り扱いを停止とさせていただきます。
治療中の患者様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
(新規のプラセンタ治療はお受けできません)
<以下メルスモン販売元の説明です>
医療用医薬品を製造する際にPMDAに認められた製造販売承認書通りに製造する必要があり、
その中で胎盤提供いただく妊婦さんの血液でウイルス検査をしています。
その検査方法が承認書に記載されていない検査方法(正式な検査方法です)である事が分かったため、
承認書にその検査方法を書き加える必要があり、PMDAが承認するまでに1年間の時間を要するため、1年間出荷停止となりました。
治療中の方への代替案として下記をご提案いたします。
①自費プラセンタ「ラエンネック」 初回1,100円 2回目以降1,650円
現在も自費で取り扱っておりますプラセンタ製剤「ラエンネック」です。
更年期障害への保険適用はありませんが、効果は同様です。メルスモンよりも濃度は濃いです。
ラエンネックは通常通りの製造を続けるとのことですが、
メルスモンの出荷停止の影響で、こちらも出荷調整となっておりますので、入荷が不安定となります。
入荷状況によってはご希望に添えないことがございますのでご了承ください。
できるだけ多くの患者様が利用できるよう、当面の間は、1回あたりの投与数を1本(1A)とさせていただきます。
②飲むプラセンタ 「メルスモン ピュアクリスタルカプセル」 6日分 3,240円 1ヶ月分 16,200円→13,970円(1年間のみの特別価格です)
メルスモンに代わるものとして、1粒あたりプラセンタ含有量270mg(メルスモンは100mg)のプラセンタカプセルです。1日2粒が目安です。
メルスモン注射と違い、ヒトプラセンタではなく、純末のウマプラセンタと、抗酸化力のあるフランス海岸松樹皮エキスを主成分としています。
ウマプラセンタはブタプラセンタよりアミノ酸が多く含まれていると言われています。
「プラセンタ純末」とは胎盤から抽出したプラセンタエキスを加熱殺菌した後、水分と不純物を取り除いた濃縮された粉末のことで、1日に必要なプラセンタの経口摂取目標は100mg以上と言われています。
消化管での吸収率なども考慮してもかなり高濃度となっています。
③HRT(ホルモン補充療法) 2,000~5,000円程度/月
更年期症状に対して、根本的な治療として確立されています。減少したエストロゲンを補充する治療法で、効き目もよく、即効性もあります。HRTも保険適用で、自己負担も少ないです。
飲み薬・貼り薬・塗り薬などいろいろな形状があり、投与方法も複数で、患者様に応じた方法をご提案しています。
ご希望の方は、採血やがん検診などが必要となりますので、婦人科診察をご受診ください。
副作用なども含めてご説明致します。
④漢方薬・抗不安薬など
更年期症状に対して、様々な漢方薬が使用されています。それぞれの症状により、選択する薬は異なります。効果は個人差があったり、ゆるやかに効く印象があります。
ただし、漢方薬の種類によっては即効性のあるものもありますので、一度ご相談ください。
メンタルの不安定さなどがある方は抗うつ剤・抗不安薬などを使用することもあります。
⑤エクオールサプリ「エクエルプチ」 1ヶ月分 4,180円
エストロゲンの代わりをしてくれるエクオールという成分のサプリメントです。大豆イソフラボンから作られるエクオールは、関節痛や薄毛などにも効くと言われています。
当院では通常の「エクエル」(1日量4粒)より粒が小さく(3分の2程度)、1日2粒で効果のある「エクエルプチ」を採用しています。